出会いと別れ、そして人生会議 | ウェルチェは、愛知県名古屋市西区・北区、静岡県浜松市北区で介護福祉関連事業(グループホーム・居宅介護支援事業所等)の運営を行っています。

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2021年4月10日

居宅あおば

出会いと別れ、そして人生会議

こんにちは。浜松市北区にあります居宅介護支援事業所あおばの大山です。
3月に入り、朝晩の冷え込みはありますが、ここ浜松では風のない晴れた日は汗ばむ陽気の日もあります。
今年はことのほか、寒い冬でしたね。
コロナの影響で心身共に気温以上に寒く感じられた方も多かったのではないでしょうか?
コロナ禍で始めたウォーキングでは温暖な浜松でも1月に佐鳴湖の湖岸に氷が張りました。

冬の散歩の楽しみは枯れた木々の間から小鳥の姿を見ることができる事です。
早咲きの桜も満開になり、メジロやその他の鳥たちが春を告げています。

そして、これからの季節は出会いと別れの季節でもありますね。

例年だと卒園・卒業式で泣いたり笑ったりする風景が見られるのですが、今年も去年同様、人々が集まることさえままならないのでしょうか?
どんな形であれ、その人にとって一生に一度の節目でもあり心に残る思い出になればと思います。

そして新しい出会いもありますね。新入生、新入社員、新生活...。

ケアマネージャーの仕事もその方との出会いから始まります。
81歳になられるA様。ご主人を数年前に亡くされ、今はおひとりで生活されています。ご病気もありますが、「今のお住まいを終の棲家にしたい。」と初日からお話してくださいました。
なかなか最初からご本人の意向をお聞きできるとは限りません。
体調のいい時は、部屋を飾るオーナメントづくりや布草履を作られています。

 

壁にペーパークラフトの蝶々が止まり、まるでそこに春が来たかのようでした。

 

私は、ケアマネージャーの仕事はその方の生きてこられた過去、現在、そしてこれからの事をお聞きしながら寄り添っていく仕事だと思います。
事の重大さにプレッシャーで押しつぶされる時もありますが、この仕事に就かなければ会う事ができなかった方々との出会いを大切にしていきたいと思います。

先日、「ACPについて考える~人生会議手帳を活用しよう~」をテーマにオンライン研修に参加させて頂きました。
医療に携わる医師・訪問看護を始めその方を取りまく多職種の方々との講義・グループワークを通じて人生の最終段階についてそれぞれの立場からご意見をお聞きする機会を得ました。

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは...
自らが希望する医療やケアを受けるために大切にしている事や望んでいる事、どこでどのような医療やケアを望むかを自分自身で元気なうちに前もって考え、周囲の信頼する人達と話し合い、共有すること。

浜松市では現在、2種類の冊子を配布し啓発活動を進めています。

それぞれに特色があり、どちらがいいという事ではありません。

前述のA様には「直虎シート」をお渡ししました。
この冊子の質問にチェックを入れたり、お気持ちを記入していく事で、ご自身でも気づかなかったこれからの事を考える一つのきっかけにしていってほしいと思います。
コロナ過で普及活動が思うように進んでいないのが現状ですが、去年に比べて今年は今回のようにオンラインなどでの研修やイベントが開催されると思います。
又、次回その取り組みについてお話が出来たらいいなと思います。

居宅介護支援事業所あおば 大山

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